開発秘話 <薬膳ゼリー>

薬膳ゼリー

【開発生産現場からの声】

先ず、はじめに食品の世界は保守的で新しいことに挑戦しない風土があります。

食品添加物に安易に頼り、生産効率ばかりを追求する業界といえるかもしれません。

そんな中、ancoさんから受けた依頼は頭を抱える難題がたくさんありました。

今まで経験したことのない材料の使用、そして添加物を使わないというお題でした。

<White>

薬膳ゼリー白2

潤い: 酒粕×ココナッツミルク×白桃

<Red>

薬膳ゼリー赤2

貧血:竜眼肉×ラズベリー×レモン

我々は小さいメーカーではありますが技術力には定評がございます。

他の企業ではお断りする内容でも試行錯誤の末に面白い製品を生み出して参りました。

しかし、今回は別物でした。随分と頭を悩まさせました。何度も諦めかけました。

全く新しい発想の誰も見たことのないモノをゼロから創ることだった為です。

普段は新商品でもマイナーチェンジ程度でしたので・・・

先ず、最初の関門は<レシピづくり>です。

手づくりで試作を重ねて参り、味と効能を確認する作業を何度も何度も繰り返しました。

その上できたレシピを今度は工場で生産できるよう設計しなおす必要があります。

これが困難を極めました。いわば別物でゼロからの制作になるため今までの経験やノウハウをフル活用しました。

着色料を一切使用していませんので色が疎らになったり、色がしっかり付かないなど、添加物を使えば直ぐに解決できる事にいちいち直面し、その度ごとに頭を悩ませ、材料の配合比率を変え度重なる試作の末に、完成度の高い製品ができた時には飛び上がるほどの喜びでした。

職人さんもはじめは気乗のしない様子でしたが一緒に大喜びしました。その過程では、色味は良くなったとしても味が良くなかったり、甘すぎてしまったり、竜眼肉を入れることによりゼリーが硬く締まりすぎたりしました。

薬膳ゼリー赤

また<WHITE>の方で使用した酒粕においては、まず年間を通しての確保が極めて難しいのです、というのは日本酒をつくる際にとれる酒粕は一般的に3月までしか一般流通しないからです。また、アルコール成分が出てくることにより発酵するとゼリーが腐敗するのでPH調整の問題がでてきます。また中に<桃>を入れているのですが、その桃とゼリーとの相性を良くするために、ココナッツミルクの配合を調整し酸味を和らげる方法など、様々な創意工夫の結晶の上でようやく開発できたものになります。

薬膳ゼリー白

次の関門は、原材料の確保になります。一般のスーパーで売っている食材では菌の問題などもあり2次加工の製品づくりはできません。今回使用する材料は一般的な菓子製造メーカーでは使用しないものばかりだったのと、あと例えばラズベリーなどは不作で値段が高騰しており年間を通して安定確保するのが難しいという状況もありましたが、最終的には安定的な調達背景を整えることができました。

次の関門は、お手頃な価格でみなさまへお届けする為には、生産工程を効率化させる必要があります。それができないと、とても高いものになってしまいます。

例えば、<RED>のゼリーは竜眼肉という硬い殻の中にある実をを取り出し、それを磨り潰し液体状にする必要があります。その様なことごとを1点1点と効率化させるため創意工夫し改善化を図っております。

このような過程を通して、みなさまの方へお届けできる喜びもひとしおであります。お口に合うことを祈るばかりです。これからも美味しい創作和菓子をつくって参りますので、今後ともご愛顧いただけますと一同嬉しく思っております。

anco様 提携メーカー YOSHINORIより