あんこ(餡子)のこと

第4回目のテーマですが、

今回は、あんこ堂さんの名前ともなっている和菓子に欠かせない「あんこ(餡子)」についてのお話です。

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Vol.04
栄養士・国際中医薬膳師・ヨガインストラクター : YUKOさん

そもそもあんこって?その名前の由来から簡単に。

「餡」は“詰め物”という意味で中国から伝わってきた言葉のようです。

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肉や野菜の塩味の詰め物を指し、小豆で作られた餡も当初は塩味だったそうな・・・

時代を経て、砂糖の普及と共に甘いあんが作られるようになり、今では「あんこ(餡子)」といえば主に小豆で作られた甘い餡を指すようになりました。

現代では、こしあんつぶあんなどの小豆あんの他に、白あん(白インゲン豆)、うぐいす餡(青エンドウ豆)、芋あん栗あん、などなど様々あります。

よく考えると、豆、芋、栗なんてお菓子でありながらとてもヘルシーなあんこ達。

例えば小豆には、ビタミンK、B1、B2、B6、葉酸、亜鉛、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、食物繊維などに加え、強い抗酸化力で知られるポリフェノールや、高血圧や動脈硬化を防ぐと言われるサポニンといった成分がたっぷり含まれています。
まさに美容と健康にもってこいの、アンチエイジング食材なんです。
中国でも「赤小豆」と言い、古くからその強い解毒作用が注目され、薬として使われた。

中医学の文献を調べると、「利水消腫」「解毒排膿」という効能が記されており、身体に溜まった余分な水分を排出して、むくみや胃もたれを解消、また、体内毒素を排出し、膿や痰、コレステロール値の安定動脈硬化を防ぐとも言われています。二日酔いにも効くのだとか。

飲みすぎた~って次の日に、あんこや小豆粥が良いみたいです。
栗もアンチエイジング食材として大注目の食材ですし、芋やその他豆類も、食物繊維たっぷり、そして身体を元気にしてくれる食材の代表選手です。

ところで・・・<粒あん>と<こしあん>どちらがお好みですか?

その違いは見た目でお分かりの通り、簡単に言うと、小豆の皮を残すか取り除くか、です。

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『大判焼きの餡、どっち選ぼう~』って悩んだあなた!

皮が残っている方が、食物繊維は豊富に含まれますので、便秘に悩んでいる方はつぶあんを、また、胃腸が弱っている時、体力が落ちている時は、逆に食物繊維は負担になりますので、そんな時はこしあんを選ぶと良いでしょう。

いつもの好みではなく、時に体調のことを考えて選ぶのも良いかもしれません。

ただ、砂糖の回でもお伝えした通り、糖分の取りすぎには注意が必要です。
糖分は身体に余分な水分を溜め込み湿気を生み、むくみや胃もたれにつながります。どんなに優秀食材であっても、その働きが害されては元も子もありません。
そしてそんな時、一役買ってくれるのが緑茶です。

緑茶の苦味は体内の湿気取りの働きをしてくれます。そしてさらには、安神作用といってリラックス効果も期待できます。相性バッチリのこの組み合わせ、理にかなってたんですね~

今や日本食は欧米をはじめ世界中から注目されています。

あんこを始めとした和菓子も脚光をあびる日が来ること、そう遠くないと私は思っています。

あんこを始め、美しく美味しい和菓子は日本人の誇りです。味のみならず、見た目、季節感、職人さんの“技”を感じます。丁寧に仕上げられたその芸術作品をお茶と共に頂く、日本人でよかった~と思える瞬間ですね。

気がついたらもう3月、

次回は春、食事面を中心とした春の過ごし方なんかのお話でもしようかな~という気分でおります。

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THE ANCO JOURNEY MAGAZINE  “専門家に聞いてみた”シリーズ

栄養士 国際中医薬膳師 ヨガインストラクター YUKO

自身の体調不良がキッカケで10代の頃より食と健康に関心があり、大学で栄養学を学ぶ。インド、スリランカへヨガとアユールベーダの勉強を経て全米ヨガアライアンス認定 RYT500を取得。国際中医薬膳師を取得。現在はヨガ教室や料理教室の開催や企業のレシピ開発などに携わっている。

楽しみながら“ちゃんとした”美味しいものを食べて、みんなで元気になれたらいいですね。 それが私の願いです。

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